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孤独なフリーの編集者/ライターが先延ばし癖を改めてサクサク仕事を進める方法

2017年1月17日

A photo by Jeff Sheldon. unsplash.com/photos/eOLpJytrbsQ
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私は普段、自宅の机でiMacに向かって原稿を書いています。
何年か前まではMacBook Airを持っていたので、原稿に行き詰まったら、もしくはなんだか気分が乗らないときは気分転換にカフェへ行って原稿を書くなんてこともよくやっていました。
が、古くなり手放してしまったので、今モバイル機器として持っているのはiPhoneのみ。iPadもありません。

 

そうすると、行き詰まっても家で頑張るしかないわけです。
自宅の机は、気分が乗っているときは最高にいい環境です。カフェのようにいきなり隣にめちゃくちゃ声の大きなおばさま2人組がくることもないし、いきなり隣にタバコくさいおじさまが座ることもありません。とても静かで集中できます。

 

ただし、どうにも気分が乗らないときにはグダグダしてしまいがちです。ずーっとネットサーフィンしていても、誰にも見咎められませんし、誘惑もたくさん。隣の部屋には漫画本もベッドもあるし、階下には冷蔵庫もあります。
一人(と犬一匹)しかいない家はなんだか平和で、締め切りが迫っているのにお尻に火がつかないことも。後で泣きを見るのは明らかなのに、どうしても仕事に着手できないときがあるのです。

 

なぜ先延ばししてしまうのか?

私も含め先延ばし癖、ダラダラ癖を自覚している人は「早くやった方がいいに決まっているけど、できない」んですよね。
それはなぜか。

「その仕事がどれだけ大変かよくわからないけどなんか大変そうだから」
これに尽きるのではないでしょうか。よくわからないものほど怖いものはありません。

  • 入念がリサーチが必要かも
  • 時間がかかるかも
  • 細かい調整が必要かも
  • 頭を捻らないと解決できないかも
  • 作業量が膨大かも
  • 締め切りに間に合わないかも

今までの大変だった仕事の思い出を今の仕事に勝手に重ねて、「またこんなふうになったら嫌だなあ」とグズグズしてしまうのです。

 

そういうときはどうしたらいいのでしょうか。
私も伊達に学生時代から先延ばし癖があるわけではありません。この先延ばし癖をなんとかしたいと思っているからこそ、いつもやる気を出す方法を模索し、試し続けています。
その中から、私に効果のあった方法を紹介します。

 

とにかく始める

いきなりの結論ですが、結局のところこれしかなさそうです。やる気が出てくるのも神が降りてくるのも待っていてはいけません。その理由は次で述べます。

 

内心は流す。行動のみ制御する

「やる気がないからなかなか取りかかれないなー」なんて考えていた私にとって青天の霹靂となったのは、
「内心はあるがままに、行動は目的本位に」という考え方。
もう少し柔らかくいうと、
「内心は流せ。行動のみ制御しろ」という考え方です。

 

これはあるクリエイターの方が解説する、やる気があろうがなかろうが毎日コンスタントに作業(仕事)できるようになるコツだそうです。
要約すると、

  • 人間のやる気を出し続ける方法はない
  • よって、やる気のなさやそれによって作業の進捗が遅れることに自己嫌悪を感じる必要はない
  • やる気がなくても作業できるようになればよい
  • やる気がない、だるい、サボりたいなどの自分の心の声はスルーし、ただただ自分の行動を「作業」に集中するよう制御する
  • そうすれば、感動するほどの成果が出るはず
  • その成果に自信が持てると、その行動が強化され、よい循環が生まれる

という感じです。

 

要約だけではよくわからないと思うので、詳しくはこちらのtogetterを読んでください。上の言葉は、このリンク内にあります。
やる気が出ない人にオススメの「モチベを維持しようとするな」というコツ

 

今までは内心からやる気を生み出す方法を模索していたので、「内心は流す」「行動のみコントロールする」というのは、私にとってはとても新鮮な考え方でした。やる気なんかあってもなくても、ただ淡々とやれば良いというわけです。
その方の「やる気なんか犬にでも食わせとけ!」という一言が印象的でした。

 

実際のところ、この考え方は私にもかなり有効でした。やる気のない自分、サボりたい自分を否定せずにただただスルーし、淡々と行動のみをコントロールして成果を積み重ねる。自分がお仕事ロボットになって、カタカタカタ……と仕事を進めるイメージです。終わった後に「今日めっちゃ進んだな!」と達成感を味わえますよ。
私はこのtogetterを度々見返すために、ブラウザのブックマークやevernoteなどいたるところにリンクを保存しています。

 

「とにかく始める」には?

photo by Unsplash

ちなみにこの「とにかく始める」には色々な始めかたがあり、

  • とにかく作業ファイルを開く
  • とにかく一通だけメールを返信する
  • とにかく10分だけ原稿を書く

などから私の場合は始めることが多いです。
Todoを書き出すのも良いのですが、あまり多いとうんざりしたり絶望したりしてしまいがちです。
書き出さなくても把握しているTodoがあるはずなので、それから取りかかれば良いのではないでしょうか。

 

それでもグダグダしてしまうなーというときは、

  • 「今やらない理由」を考えてみる
  • 「今始めなかったらどうなるか」を考えてみる
  • 直近に楽しい予定を入れてしまい、絶対にそこまでに終わらせるようにする

というのが有効かもしれません。今やらなければいけないものをやらない理由なんて、「サボりたいから」以外にはほとんどありません。改めてそのことに気づくと「やるしかないかー」となります。

また、今始めなかったらどうなるかを考えてみると、心の隅でやらなきゃとずっと思い続けなければいけないし、時間が押してクオリティが下がるしで、メリットがないということに気がつきます。

 

どうしてもどうしてもできないときは

そんなときもあります。諦めましょう。本当にヤバくなれば自然と体が動きます。
ベッドに潜り込んで漫画を読んでもいいし、思い切って寝てしまうのも良いです。あとは掃除したりアイロンをかけたり模様替えをしたりして、好きなだけ現実逃避しましょう。

ただしそのあとは必ず「どうしてもっと早く取り掛からなかったんだ」と後悔します。
それでもよければ諦めましょう。

迷わず行けよ 行けばわかるさ

とにかく始めてみなければその仕事がどれだけ大変かはわからないのだし、とにかく始めてみなければ永久にその仕事は終わりません。
実際に取りかかってみると意外とあっさり終わって拍子抜け、かもしれません。いやいやをする内心は「はいはい」と流して、とにかく手を動かしましょう。テキパキモードに入ると仕事は早く終わる、評価も上がる、早く帰れる、自分の時間が増える、自己評価が上がるといいことばかりです。
私もまだまだ先延ばし癖が治りませんが、「とにかく始める」が少しずつ身についてきました。以前は締め切り当日になってからやっと焦り始めていたので、かなりの進歩です。

 

以前働いていた会社の上司をとても尊敬しているのですが、その人はいつも締め切りの1日前提出を遵守していました。そしていつ見ても驚くほどのスピードで淡々と仕事をこなしているのに、成果物はとても緻密に練られた品質の高いものでした。
上司のことを思い出すと背筋が伸びます。少しでも近づけるよう、今日も「とにかく始め」ようと思います。

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