フリーランスの見積もり、どうやって出す?

仕事

金額は高めに言わなきゃ損です。意外と承認されます。

相場なんてないんだと気づいた

もともと編プロや出版社でフリーのライターさんへの発注を行なっていたこともあり、まあだいたいこんなもんかな、という相場感覚をもっているつもりでいました。

でもね、フリーになっていろんな人から仕事を受けてみてわかったけど、相場なんてないです。

・あるところでは、5日間フルで取材して100Pくらい書いて35万。(+重版印税)
・また別のところでは、取材なし資料のみでテキストを100P書いたら60万。
・あるところでは、128Pの本を編集もライティングもやって35万。(+重版印税)

業界を通しての相場は特になく、クライアントがいくら出せるか、いくら出してもいいと思えるか、なんですよね。

まずは高めに言ってみよう

特に新しいクライアントと仕事をするときは、「こんな高めに言ったら、ふざけてんのかって怒られるかも」というくらいの額を提示してみましょう。このくらいの仕事量だと普段5万で受けてるなと思ったらその1.5倍〜2倍くらいで、8万とか、10万とか言ってみるといいと思います。高すぎて無理だったら先方が値切ってくるので、そこから自分が納得いく額に収まるよう交渉すればOKです。

どこもいいライターや編集者を確保することには熱心なので、「受けてくれるなら多少高くてもいい」と考えるクライアントも多いです。そういうクライアントを探しましょう。

(まあ、そういうクライアントに選ばれるライター/編集者にならなきゃいけないんですけどね……。)

私も、いつもの1.8倍くらいの価格を提示して、そのままの額で承認された経験があります。言ってみるもんです。言ったもん勝ちです。むしろ、もっと高くても通ったのかもしれない。ビビってしまったけど、次は2倍でいってみる。

自分のギャラ、どうやって値付けする?

とはいえ、自分にとっても新規のお仕事なんかだと、何を基準に見積もりを出せばいいかわからないですよね。私もフリー2、3年目の頃に迷って、見積もりって何を基準にして出せばいいの?と何人かのフリーランスの先輩に聞いたことがあります。カメラマン、ライター、編集者などなどに聞いたのですが、彼らの答えは様々でした。

責任の重さで決める
媒体の大きさ、自分の名前が出るかどうか、クレジットにはどんな書かれ方をするのか、何かあった時の責任については契約書上どうなっているのか……そうした責任の重さを鑑みて決めるというやりかた。

目標年収から割り出した日給や時給で計算
例えば年に500万円稼ぎたいなら、月に20日、年間240日働くとして500÷240=日給は2.08万円。1日に8時間働くとして時給は2600円。
2Pのインタビューなら事前のメール打ち合わせ+半日拘束+執筆+修正作業諸々で1.5日くらいかな、じゃあ3.16万円かな、とかそういう感じで計算(経費が自分持ちならその分もプラスする)。
ちなみにガチで500万円稼ぎたいなら、日給は3万〜4万くらいに設定した方がいいです。事務処理や会計処理をしている時間なんかも労働時間に入るので、その分も収入を得ておかなければいけません。

逆にギャラに仕事を合わせる
そうはいっても無い袖は振れない、これ以上の額は出せないと言われたとき。仕事を断ってもいいけど、ギャラが少ないなら少ないなりの仕事をする、という方法もあります。それは手を抜くという意味じゃなくて、その金額なら取材と執筆はできるけど、テープ起こしは他の方にお願いしてほしい、と提示するとか、そういうこと。

で、私の結論としては、「この額なら、ノリノリで仕事できると思える額」です。これは先輩方が教えてくれた「責任の重さ」と「目標年収から割り出す」のハイブリッド的な感じです。日給計算に責任の重さとクライアントとのやりとりの煩雑さ(出し戻しが多いかどうかetc)を加味して考えています。

初めての仕事だとどのくらいの日数がかかるか正確にはわからないし、やりとりが煩雑になるかどうかもわからないところがあるので、まあこのくらいの額ならノリノリでやるし、少々のことがあっても呑もう、と思える額をざっくり提示しています。で、あわせて「想定より作業量が多く/少なくなったら都度相談しましょう」と伝えています。

ちなみに、見積書の作成に使用しているのはmisocaかfreeeです。どちらも見積書として作成した内容を請求書としてそのまま引き継げるので便利です。

見積もりでなりたい自分になる

今はギャラが安くても、真面目に仕事していれば少しずつギャラが上がるはず、ギャラのいい仕事ができるはず、と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。そりゃライター始めて3ヶ月ならまだまだ上がりますが、何もしなければ2年くらいで頭打ちだと思います。

自分の相場は自分で上げていきましょう。クライアントから報酬アップを打診されることもありますが、そういうのはちょっとだけしか上がりません。2倍、3倍と上げていくためには、自分からアピールしなきゃいけないんです。(あ、そもそも見積もり出してって言われない仕事も多いのですが、そういう場合も金額交渉は大切です。)

見積もりは、私の仕事にはこれだけの価値がありますよと提示する場所ですよね。そこで堂々と、自分の価値を示しましょう。今の経験やスキルじゃそんな価値がないと思っている人もいるかもしれませんが、自分が想定している金額の1.5〜2倍くらいを提示してしまってOKです。その金額を出す価値があるかどうかは、クライアントが決めます。

そうやって強気な見積もりを出し続けていれば、希望する金額で仕事ができるクライアントが見つかります。お金があるところにはあるんだなあというのが私の感想です、まじで。

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