2018年ずっと使ったBizGRID。2019年もこれでいこうと決め、購入しました。BizGRIDはA5、ウィークリー、バーチカル、全ページ方眼のスケジュール帳です。
永岡書店さんといえば、実用書やナンプレで有名な出版社さんですね。出版社の作っている手帳ということもあり、こちらの手帳も書店中心に置かれているのをよく見かけます。
今年は新色のネイビーにしてみました。縦にかけるタイプの帯に変わりましたね。2019の文字のところはただの型押しでよかったかなー。
同じく永岡書店さんから発売されている「行動科学のメソッドでマネジメントする手帳」や「佐々木常夫手帳」も全ページ方眼のA5サイズでだいたい同じ感じなので、レイアウトデザインの違いや付録部分の好みで選べます。この二つは紙色が白。BizGRIDはクリーム色です。
無駄のないレイアウトが良い
購入の決め手はレイアウト。
・バーティカル式
・できるだけシンプルで無駄のないレイアウト
・罫線の色が濃すぎない
・できるだけ長い時間の目盛がある(BizGRIDは7時から22時まで)
・各日にメモスペースがある
これらを条件に探していました。あと、サブ条件としては
・3000円以下
・紙が真っ白ではなく、クリームがかった色
・書きやすく裏写りしにくい紙
・パタンと開く製本
です。これは全部を満たしていなくても良いと思っていたのですが、結局のところBizGRIDは全て満たしてくれています。ハイタイドやラコニックなどの雑貨オシャレ系(と勝手に呼んでいる)も割と条件を満たしているものがあったのですが、なんとなくレイアウトがチマっとしていて、紙の質もBizGRIDの方が良さそうな感じでした。見た目は文句なしにオシャレなんですけどね。
また、佐々木かをりさんのアクションプランナーもとても魅力的だったのですが、毎日のメモスペースがないことと値段がネックでした。
1年使ってみて思うのは、パタンと開く製本が思った以上にいい!ということ。机の上で開いた状態をキープしてくれるので、仕事中は机の上に開きっぱなしで、時々覗き込む、みたいな使い方ができます。
レイアウトはこのような感じ。ザ!シンプルです。そういえばこの手帳は全ページ4mmの方眼になってまして、これがまた書きやすくて良いです。
メモスペースもたっぷり60ページ分取られています。もちろんここも全部方眼。アイデアとか図を書くときに方眼っていいですよね。私は取材用のノートも方眼です。
マンスリーとガントチャートは正直なところ持て余しています。ガントチャートなんて編集の仕事向きのフォーマットだと思うのですが、どうしてうまく使えないかというと、リスケジュールが多すぎるからですね。出版の仕事はカチッとしたスケジュールで進まないことばかりなので、ガントチャートを使ってもうまいこと仕事が組めないのです。
バレットジャーナルを知り、ハビットトラッカーとして使おうかとも思ったのですが、記録したい習慣が多すぎてこのスペースでは足りず。うーん。
あとは年間スケジュールとかマンスリーとか路線図とか郵便料金とか。
A5ってでかくない?→解体すればOK
A5ってでかくて持ち歩くのは大変なので、最初は外出時にiPhoneで直近の予定を写真に撮って行ったり、携帯のスケジューラーに予定を併記したりしてました。でもめんどい。そして、外で手帳を書きたいこともあるから、やっぱり持ち歩きたい。
そこで、解体することにしました。トラベラーズノートみたいに一年が分冊されていたらいいけど、A5方眼バーチカルで分冊タイプで好みのものがないので(というかそういうものはものすごく少ない)、BizGRIDを解体しました。ほぼ日カズンみたいに。「ほぼ日 解体」とかで検索すると、解体しているほぼ日ユーザーさんのブログが読めます。
コデックス製本だけど、結局のところ糸綴じなので、折が変わる場所で切り離せば綺麗に解体できます。今はバーティカル部分を半年ずつ解体して、自分で表紙をつけて持ち歩いています。
未来の自分を予約する
で、手帳をどのように使っているかというと主に予定の管理とそのログを取っています。使い方としては佐々木かをりさんと上阪徹さんの考え方をかなり参考にさせてもらっています。
・時間を「見える化」する→佐々木さん
・未来の自分を予約する→佐々木さん
・時間割を作り、その通りに行動する→上阪さん
というやつです。仕事で人に会う約束も一人でやる家事のTodoも、やることリストを作らずに何日の何時にやるか全部予定として書き込んで、時間を管理しようというやり方です。そうすることで自分にはどれだけの時間があるのかを可視化することができ、ただ漠然と「忙しい」状態から抜け出してより多くのことができるようになるということのようです。
詳しくは佐々木かをりさんがプロデュースする手帳、アクションプランナーの公式サイトに書かれています。
アクションプランナー
佐々木さんは時間管理に関する本も書かれています。
上阪さんのこの本、レビュー記事を書きたいのですがひとまずこっちで紹介。締め切りに追われて疲れちゃってるライターさんはぜひ!読んだ方がいいです。締め切りとの向き合い方が代わり、自分が仕事を追いかける立場に変われます(まあ、追いかけられてる時もありますけど…。)
私はまず赤のフリクションで各日のメモ欄に〆切などを書き込み、そこから逆算してブルーのフリクションでバーチカル部分にこれからやることを書き込んでいます。この時締め切りより余裕を持って終えられるようにスケジューリングするのがポイント。バッファの時間も必ずとっておきます。
あと休日の確保。絶対仕事しない!という日や時間を確保して、その時間は意地でも仕事をしません。
予定を済ませたら、その横にボルドーブラックのペンで実際にはどういう時間配分で何をしたかを書いています。
これをやってみると、まあよく休憩しているということがわかりますねー。今日は7時間仕事したーと思っていても、休憩時間を抜くと実質5時間くらいしかしていない、ということがしばしば。休憩は大事なのですが、「私は今日7時間仕事をした」という意識と、実際の行動にかなり乖離があることがわかったのは収穫です。仕事が進まないわけだ。
あとは、仕事の所要時間をメモしておくことでどんどん予定が立てやすくなっていますね。「このボリュームなら1時間で書けるかな」とか、「この修正は30分で終わるな」といった見積もりが正確になりつつあります。
また、バーティカル形式の手帳は仕事時間や休憩時間をあらかじめ書き込んでおくことで、それ以外にどのくらい時間的余裕があるかはっきり分かるのが良いところです。
紙質と使用しているペン
ところで私は手帳を選ぶときに紙質をとても重視しています。トラベラーズノートのMD用はスルスルかけて裏写りもなく、すごく好きでした。そして、BizGRIDもとても書きやすいと感じています。パタンと開く製本もいいですね。コデックス製本というそうです。
ペンは基本的にフリクションを使っています。一年前はシグノを使っていたのですが、リスケが多すぎて断念しました。最近3色ボールペンが今までより細軸になったらしいので、0.38mmの芯で新調しました。0.38mm、細かく書き込めていいです。インクのつまりもありません。0.5mmはちょっと太かったですね。
メモ部分や手帳と組み合わせて使っているノートには、ユニボール シグノ 極細 0.38mmのキャップ式を使っています。おそらくもう10〜15年以上リピートして使い続けていると思います。ゲルインクボールペンはこのシグノのキャップ式が一番好きなんですよね…。スルスルかけて、色が綺麗なんです。あと字が綺麗に書ける気がする。よく使っているのは、
・ブルーブラック
・ブラウンブラック
・グリーンブラック
・ボルドーブラック
の4色。手帳にはブルーブラックとボルドーブラックを使っています。今公式ページを確認したのですが、ベージュ、ダークグレー、グレーなんかもあるんですね。気になる…。ボルドーブラックは店頭であまり見かけないので、ネットで買うことが多いです。たまにハズレのペン先があるので、複数買いしています。
あとは、今年Juice up! も使い始めました。ノック式、するする書ける、ゴールドが可愛い、ということで気に入っています。完全に和気文具さんのウェブマガジンの影響です。このウェブマガジン、力が入っていて内容が濃く、本当に素晴らしいと思います。
カバー問題
いいところ満載のBizGRIDですが、正直なところカバーは微妙です。もちろん1500円でこの充実度ですから文句は言えませんが、合皮なのでやはりかっこよくはありません。解体したスケジュール部分とノートを組み合わせて本皮のカバーに入れるのがいいかなーと考えています。
現状はBizGRIDのカバーに入れています。なんか薄くていい感じの革カバーないですかねー。
ISBNのある手帳。
これは書籍なんだね、と感じる奥付。好きです。 こういうの、文具メーカーの出す手帳にはないですもんね。デザイナーとかDTPとかちゃんと書いてあるしね。Cコードは0000なんですね。
他に気になった手帳
ユナイテッドビーズ フリーフィールドノート A4
いつも気になる存在、ユナイテッドビーズ。ここのメーカーの「痒いところに手がとどく」感はすごいです。今年はこの2週間見開きバーチカルでA4サイズのでっかい手帳がめっちゃ気になりました。持ち歩かず、デスクダイアリーならこれすごくいいかも。2週間をバーチカルで見渡せるっていうのがめちゃいいです。
※2018年10月30日にユナイテッドビーズ(株)は自己破産申請をしたそうで…。「こんな手帳があったらいいのになー」と思ってたら、すでにユナイテッドビーズが出してた!てなことが何度かあり、すごく信頼を寄せていたメーカーさんだったので、残念です。手帳だけでなくファンクションノートとか、いい商品が色々あるんですよ。誰か事業を続けてくれないだろうか…。
TAKE a NOTE
日本在住の台湾人が作る手帳。台湾語版と英語版があります。見開き4日という絶妙なバーチカルサイズ。バーチカルにいっぱい書き込みたい、でも1日1ページだと一覧性に欠ける、と思っている人に超超超おすすめです。Pinkoiでも買えるし、日本のAmazonでも買えます。これ、私も欲しいんですよね…BizGRID買っちゃったけど。でもこれも欲しい…。見開き4日バーチカル、試してみたい。